3次元の映像処理技術を駆使し,コンピュータの中にもう1つの世界を創造するバーチャルリアリティ(人工現実感)は,情報技術の発展によって画像のクオリティは飛躍的に高まり,今では現実世界とのギャップをいかに少なくするかが大きな課題となっています.そこで今,本研究室が力を入れて取り組んでいるのは,バーチャル空間のなかにあるモノを視るだけでなく「触れる」ことができるテクノロジーの構築です.モノの重さ,表面の硬さ,全体の柔らかさ,手触りといったさまざまな触覚情報を身体にフィードバックする力覚デバイスを用いて,そこにあるモノを見て触れることができるサイバー空間の創造を目指しています.さらに,このような「触れる」バーチャル空間を,ネットワークを介して多人数で共有するハプティックコミュニケーションの実現を目指しています.本研究室では,これらの技術を確立し,遠隔協働による低侵襲手術訓練やデジタルミュージアムの構築へと応用しています.
□「どこでも高度医療」実現のための超臨場感コミュニケーション技術の研究開発(総務省 2011〜) □アイティプランツ(2009〜) |